【自分の向き不向きの境目をハッキリさせよう】
自分は○○が得意だが、
○○と○○が苦手だからダメだ、、。
こう思ったことある人も少なくないはず。
全てを上手くしたいと思うあまり、あれこれ手を出したはいいが自分の苦手なものばかりに時間をとられてしまう。
言うなれば、長所を伸ばそうとせずに短所を伸ばそうとして失敗してしまう。そんな事をするくらいなら長所を伸ばす努力をした方が良い。
人には少なからず、向き不向きがある。向いていることは努力でなくても、夢中で取り組めるから能力は伸びやすい。向いてない事になるとただ無駄に時間を過ごす。
●大事なのは「能力の輪」を意識しながらキャリアを築くこと
能力の輪とは何か。これは投資家のウォーレン・バフェットが用いた素晴らしい表現であり、「人間は、自分の『能力の輪』の内側にあるものはとてもよく理解できる。だが「輪の外側」にあるものは理解できない、あるいは理解できたとしてもほんの一部だ」と言っている。
バフェットは人生のモットーとして「自分の『能力の輪』を知り、その中にとどまること。輪の大きさはさほど大事じゃない。大事なのは、輪の境界がどこにあるかをしっかりと見極めることだ」とも述べている。
つまり、大事なことは自分の「人より優れた点」を見つけ、そういう点の周りからずっと離れないようにすればいい。
自分の「能力の輪」を意識しながらキャリアを築くことは、いい人生を送るためのコツのひとつである。
●「能力の輪」の境界が分かれば時間の節約もできる
仕事上で何かを承諾したり断ったりしなければならない時でも、その都度判断しなくてすむ。その分の時間が空くのだ。
それに「能力の輪」の境界が明確であれば、たとえどんなに魅力的な仕事のオファーであったとしても、自分にふさわしくないと思えばキッパリ断ることもできる。
自分の「能力の輪」を決して超えないようにすることが重要であるといえる。
●「欠点」よりも「能力」のほうに目を向ける
冒頭でも話したが、長所でなく欠点に目がいってしまう人が少なからずいる。でもそれは無駄であり、長所を伸ばす事に尽力した方が良いのは言うまでもない。
例えば、平均的なプログラマー(能力の輪の外側)と比較した時のすばらしいプログラマー(能力の輪の内側)の優秀さの度合いは、2倍や3倍や10倍どころではないからである。
何かが起きたとき、すばらしいプログラマーは平均的なプログラマーが必要とする1000分の1の時間でその問題を処理してしまう。
これと同じことはどんな職業でも当てはまる。弁護士にも、内科医にも、販売員にも、デザイナーにも。「能力の輪」の内側と外側の能力差には、1000倍の開きがある。
言ってしまえば、自分の「能力の輪」の内側でなら、間違った思い込みな考え違いに対しても適切な対応措置がとれる。
だからこそ長所(能力の輪の内側)を伸ばすことが大事であるといえる。
●結論
「自分に不足している能力」に不満を感じるのは、やめよう。
あなたが、いくつの分野で「平均的」だろうとあるいは「平均以下」だろうと、そんなことはどうでもいい。大事なのは、あなたが少なくとも「ひとつの分野」で抜きんでていると言うことだ。
それが世界レベルの優秀さなら言うことなし。もし何かの分野で秀でた能力を持っているようなら、あなたはすでによい人生の前提条件を備えていることになる。
ひとつでもすばらしい能力があれば、
欠点がいくつあろうと帳消しになる。
同じ1時間を費やすなら、「能力の輪」の外側よりも内側のことにした方が1000倍も価値がある。